Speak Off the Cuff ! | EXTREME TEH DOJO

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馬の耳に念仏

2015.02.28(土)

第34回 ”Make A Record”

The Suicide Commandos
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コマンドっていう感じじゃないよね。

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見ざる・聞かざる・言わざる
スタイリッシュなデザインでおしゃれに敏感な女性におすすめ http://www.aiseishin.or.jp/public_html/diary.cgi http://www.hokkaido-nomad.co.jp/wp-includes/pomo/diary.cgi http://www.kamomekamome.jp/home/diary.cgi http://www.whoops-r.com/image/diary.cgi http://bech.dum.jp/file/diary.cgi http://shikokuya.jp/images/diary.cgi https://dentalart.co.jp/cgi/postmail/cgi/diary.cgi http://revontuletrecords.com/news/diary/diary.cgi http://lequation.jp/mt/php/diary.cgi https://keisoujuku.jp/diary.cgi
今回は、アメリカ中西部の"裏"重鎮バンド(と勝手に決め込んでいる)The Suicide Commandosだ。
メジャーからアルバムが出ているにもかかわらず、忘れられたバンドの筆頭じゃないだろうか。 いや、忘れられたというよりも、日本では”知られていないバンド”と言った方がピッタリかな。
よっぽど熱心なパンクロック・ファンでも、このバンドに辿り着くことは少ないかもしれない。 だって、誰も情報を出さないんだから。
メジャー・リリースなのに今まで一度も日本発売されていないことも影響しているんだろう。

このバンド、おそらく相当なマニアでもスルーしちゃうんだろうな。
何しろ、ジャケットがヘンテコだもんな。パンクの匂いがしないもん。
タイトルからして、田舎のモテない男の子達がなんかの記念に作ったんじゃないかとしか思えない。
そのうえ、マニアが話題にして欲しがる自主制作で出した初期2枚のシングルは、どちらかといえば”ガレージ・ロック”、”パワー・ポップ”だしね。
ガチガチのパンクロック・ファンは積極的にこのバンドを知ろうとは、あまり思わないだろうな。

Make A Recordのジャケット
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誰が手に取るんだろう?

アルバムジャケットの裏面 ファイル 48-4.jpg

やっぱり何かおかしい。

ライブのチラシ ファイル 48-5.jpg

Pere Ubuと一緒にやっている。
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いかにも70年代のパンク!
だけど、一度でもアルバム『Make A Record』を聴いたことがある人は、印象が全く違うはずだ。
海外の多くの評論家は”最高のパンクロック”とか”信じられないほど素晴らしい”とか”驚異”といった賛辞を贈ることに全くためらいがない。
日本では全く知られていないバンドだけど、もし彼等がいなかったら、Hüsker DüもThe ReplacementsもSoul Asylumも違う音楽をやる事になっていたかもしれないんだから。

”LOUD・FAST・SHORT”、この3拍子がしっかり当てはまるアルバム『Make A Record』は、ひたすら攻撃的でパワフルだ。
とくにChris Osgoodの"Buzzsaw"なギターは、RAMONESのジョニー・ラモーン同様、頭をかきむしるような感覚にあふれている。
その感触は、ジョニーの都市のビルの谷間を吹きさらす突風の感じではなく、灼熱で乾ききった大地の砂嵐のようにひたすら暴力的に突っ走る。
手数の多いドラムスのDave AhlとSteve Almaasのベースの疾走感、その切れの良さは、1977年のバンドでは類を見ないほど。
何しろ速い!。
ポゴも出来るけど、それよりもスラムがピッタリなスピードだ。
そう、ここで聴くことの出来る音は、ハードコア・パンク世代に受け継がれている。
ぶっちゃけた話、Hüsker DüやThe Replacementsは完全に彼等のフォロワー達なのである。
何たって、Hüsker DüのBob MouldはChris Osgoodにギターの手ほどきを受けてからバンドを始めているんだから。
「Mosquito Crucifixtion」を聴くとその影響力がよく分かると思う。
不気味なベースの音、引っ掻くようなギターの音、爆発するドラムスの入り方は、Hüsker Düの楽曲イメージに近い。
まあ、Hüsker DüはそこにJoy DivisionとRAMONESの付け加えないといけないんだけどね。
The Monkeesの「She」のカバーを含む全15曲、約34分のこのアルバム、聴き終わるとすぐにもう一度聴きたくなるような作品だ。
それは、パンクロック特有の勢いに満ちているからだ。
1977年11月~12月にかけてミネアポリスのサウンド80・レコーディング・スタジオで録音された本作は、全体的に音が”カラッ”としている。
ここはポイントが高い。
音の肌触りとしては、Dead Kennedysが近いかな。

Mosquito Crucifixtion


オリジナル・プロモーション映像のBurn It Down


ファーストシングル
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Emission Control(排ガス規制)

セカンドシングル
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Mark He's A Terror

Big Hits Of Mid-America Vol.3
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初期のTwin/Toneといえばこのアルバム

The Commandos Commit Suicide Dance Concert
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解散ライブのLP(超限定盤)

バンドのプロフィールを書いておこう。
アメリカ中西部ミネソタ州の都市ミネアポリスでRAMONESと同じ1974年に結成。
メンバーはChris Osgood(Gt/Vo)、Dave Ahl(Drs)、Steve Almaas(B)の3人。
P.Sレコードから1976年に「Emission Control」を1977年に「Mark He's A Terror」をリリース。
マーキュリー傘下のBlankから、アルバム『Make A Record』(Blank Records 002)を、Pere Ubuの『The Modern Dance』(Blank Records 001)と同じ1978年1月にリリース。
Twin/Toneレーベルのオムニバス・アルバム『Big Hits Of Mid-America Vol.3』(TTR 7907)にThe Commandos名義で3曲参加。
1978年11月24日のライブをもって解散。
そのライブの模様は1979年にTwin/Toneから限定で『The Commandos Commit Suicide Dance Concert』(TTR 7906)としてリリース。
解散後のメンバーの動向は、Chris OsgoodはSoul Asylumのアルバム『While You Were Out』のプロデュースを手がけている。
また、ベースのSteve AlmaasはBeat Rodeoに加入していたみたいだ。
多くのバンド同様、彼等も再結成をしており、ライブ活動を2015年も継続して行っている。


おまけ映像:再結成後のライブ

The Suicide Commandos+Pere Ubu=Final Solution


RAMONESやBLONDIEも最高だけど、彼等が最初のアルバムを作ったのと同じ時期に、地方都市のミネアポリスから、全く同じようなバンドが出現していたことを知ると、アメリカのロックシーンの多様性を見て取ることが出来るのではないだろうか。
CREDIT: TAYLOW / the原爆オナニーズ

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