この時計の起源は1919年に遡り、当時のヴァシュロン・コンスタンタンは、さまざまケース形状を試作し、いつも少量をシリーズ生産していました。オーデマピゲ 時計修理やがて「腕時計」が一つのジャンルとして確立されるようになると、ケースに用いられるフォルムの中でも、特にクッション型が腕時計のスタイルにふさわしいとされ、1919年に少数のモデルが製作されました。
その2年後、ヴァシュロン・コンスタンタンは、米国向けに腕時計を少量生産、「アメリカン 1921」と名付けます。「アメリカン 1921」はそれに由来し、現在の「ヒストリーク」の復刻デザインもこれが元となっています。
1920年代に創作されたモデルのデザインには、およそ10年間に渡ってアメリカ合衆国とヨーロッパに刷新の風を送り込んだ狂騒の1920年代のエッセンスが背景にあります。新たに勃興した芸術や文化をもって語られる狂騒の1920年代は、大胆さと慣習の打破が渦巻く時代でした。
経済成長も絶好調となり、ほぼ裸に近いジョセフィン・ベーカーがバナナ・スカートを身に着けて肌も露わに踊り、クラブやダンスホールにはチャールストンのダンスミュージックやジャズが響き渡り、芸術の分野ではシュルレアリスムが主役の座を獲得しました。ヴァシュロン・コンスタンタンの工房でも、この時代の次から次へと発明を生む強烈なパワーによって、新たな展望がもたらされました。
腕時計が懐中時計に取って代わり始めたこの時代、時計のムーブメントが小型化され、創造性が開花しました。1921年のヴィンテージモデルのように、まさに「Classic with a twist」というスタイルで、時計は節度と奔放を巧みに融合されたのです。
探し求められる逸品
「アメリカン 1921」は、なによりまずエレガントで控え目なクッション型ケースを外観の特徴とするユニークなデザインが目につきます。また、時刻表示のための舞台装置に対するアプローチも他とは違います。反時計回りに45度回転させ、思いもよらない位置にオフセットされたムーブメントは、時刻を斜めの方向で読み取るようになっており、リュウズはケース右側上方
の1時と2時の間に置かれています。その結果、非常に独創的で魅力的な時計に仕上がりました。
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